矢掛町「下高末集落」の紹介
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地域の概要
人 口 | 204人 |
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高齢化率 | 44.1% |
集落数 | 6集落 |
(2022.01.01) |
取組の経過
下高末地区は、矢掛町北部の中山間地域に位置しており、地区を流れる美山川の水が豊富にあること、また稲作に適した適度な寒暖の差があることから、稲作が盛んに行われてきました。“高末米”として昔から高く評価されています。地区の山沿いには、棚田が広がっており、美山川の土手を埋め尽くすように咲く彼岸花など里山の四季折々の風景と相まって落ち着いた農村景観を作り出しています。
一方で農家の高齢化や担い手不足が進行し、条件の悪い棚田を中心として耕作放棄地も増加しつつあったこと、また、周囲の里山林も手入れが行き届かなくなっていたことから、今後の地域の農業維持に大きな不安を抱えていました。
このような中、地域の農業を発展させ、棚田をはじめとする地区の資源を次世代に受け継いでいくためには、都市住民との交流を積極的に行い、地域に元気を取り入れることが必要だという考えが地区住民の中で広がりました。このような住民の要望に応えて、約20年前から町が地区の中心地に交流の場として緑地公園や移住者のための住宅地等を整備しました。このように交流活動の基盤が整備されてきたことに伴い、本格的に都市との交流活動を開始するため、地区の有志の農家によって「下高末棚田保全組合」が結成されました。
また、下高末地区では近年新たに住宅地が造成されたことをきっかけとして、地区への移住者が増加し、従来の地区住民と新たな居住者との交流も必要となりました。新たな居住者の中には農業をしてみたい、菜園を作ってみたいという希望を持った者が多くいたものの、ほとんどが農業に関しては素人であり、このような新たな居住者への対応も必要となってきました。
このような背景から、下高末集落では、自治会が下高末棚田保全組合と協力して、都市と農村の交流活用、棚田・里山を始めとする地域資源の保全管理、地区の新たな住居者との交流等を目的として活動を行っています。
推進組織
下高末自治会、下高末棚田保全組合
地域の特徴
地元小学生から高校生、そして矢掛町企業同友会との連携を図り、中山間地域ならではの農を通じての活動を行っています。
代表的な取組
(1)県内の学童保育施設の子供たちを招き、田植え体験を通じて、都市部の人との交流を図るとともに、当地区の良さをPRしています。
(2)例年12月に岡山市で開催される「さと×まちフェスタ」で棚田水車米等を販売し、当地区のPRを行っています。